世界的ピアニストがその景色を愛した孤島。
宇賀・小串エリア
厚島(愛称:孤留島、こるとう)
「厚島」は、響灘の沖合2kmに浮かぶ、周囲わずか4kmの男島、すぐそばの女島、竜宮島、石島の4島からなる島々の総称。
愛称の「孤留島(こるとう)」は、1952年(昭和27年)の日本公演で川棚温泉に滞在したフランス人ピアニスト、アルフレッド・コルトーに由来します。
この島の景色に魅せられたコルトーは、当時の川棚村長に「天国のようなあの島でこっそり死にたい。ぜひ買い取りたい」申し入れます。
すると村長は、「永住するなら無償で差し上げましょう」と快諾。
島の名前を「孤留島」と命名することも提案され、コルトーは、いたく感激した様子だったということです。
「私の思いは、ひとりあの島に残るだろう」と言い残して帰国したコルトーですが、その後再び川棚温泉を訪れることは叶わず、85歳でこの世を去りました。
現在、島に渡ることはできませんが、コルトーが周囲に語った「カワタナの夢の島」は、コルトーの思いをそのまま残した美しい姿を、今も私たちに見せてくれています。
お問合せは、豊浦町観光協会(083-774-1211)まで。