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木滑 知宏(きなめり ともひろ)さん

下関市地域おこし協力隊

豊浦地区の空き家対策に取り組む傍ら、シェアキッチン「豊浦ぐるぐるキッチン」を運営し、地域の活性化にも力を尽くす、下関市地域おこし協力隊の木滑さん。その活躍をご紹介します。

川棚温泉街から少し離れたところにある、「豊浦ぐるぐるキッチン」が木滑さんの仕事の拠点。ここは、これから飲食店を始めたい人やキッチンカーのオーナーが、固定店を出す前にテスト販売を行えるシェアキッチンで、それ以外にも色々な用途で活用できる場所なのです。

新潟県出身の木滑さんは、かつて、台所やお風呂など水回りの商品を販売し、管理する関東地方の会社に勤務していました。そこでは業務上の転勤が多かったこともあり、木滑さんは、「ひとつの場所に腰を据えて、地域の役に立つ活動もできる仕事に就きたい」という願いを持っていたと言います。

2023年9月、その時がやってきます。下関市地域おこし協力隊の募集を見付けた木滑さんは、「これだ!」と早速応募。「なぜゆかりのない豊浦に?」の問いに対しては、奥様のふるさとが山口県ということもあって抵抗がなく、下関市の中でも自然豊かな豊浦が気に入って、移住を決意したとのことでした。

前述のとおり、元々住宅関連の仕事に就いていた木滑さん。「まだまだ住み続けられる物件をそのままにして、新築が建ち続けることには疑問を感じる。リフォームやリノベーションをすれば、古い家を蘇⽣させ、土地も資材も無駄にせず、空き家の有効活用にもなる」と、空き家活用のプロデュース業に大きなやり甲斐と可能性を感じているのだそう。

2024年夏、元々空き家だった⺠家をリノベーションして「豊浦ぐるぐるキッチン」へと⽣まれ変わらせたのも、実は、木滑さんご本人なのです。そんな木滑さんのもとには、「持っている空き家をどう活用したらいい?」、「どこかにいい空き家はない?」などの相談が増えているそうで、「近い将来、空き家を活用した宿泊施設を立ち上げて運営したい」という展望も語ってくれました。

そんな木滑さんは、豊浦地区まちづくり協議会にも加入。地域で実施する防災訓練の準備をしたり、川棚温泉街で定期的に開催されている「湯町の朝市」の運営に関わったり、地域おこし協力隊としての受入団体が主催する「オーガニックビレッジ」の運営スタッフとして参加したりと、とにかく積極的・精力的に地域活動を行っています。

「豊浦は、若い移住者が多い。また、新しくやって来る人たちを受け入れる気質がある。移住者同士はもちろん、元々住んでいた人たちとも協力し合あえる土壌もある。関係人口・定住人口を拡大し、この地域がより活性化するためのお手伝いをしていきたい」と、今後の抱負を熱く語ってくれました。

木滑さんをはじめ、豊浦に移住し、様々な分野で活躍している方たちは、本当に魅力的な方ばかりです。豊浦の人たちも、彼らとの垣根を作ることなく、お互いが自らの強味を発揮しつつ、楽しみながら、協力し合いながら地域を盛り上げようとしています。木滑さんも「空き家対策」という社会課題に対し、これまでの経験と知識、そして熱い情熱を武器に、豊浦をより良い方向に導いてくれる、そんな気がしています。

インフォメーション

豊浦ぐるぐるキッチン

下関市豊浦町大字川棚5644
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