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磯部友紀(いそべゆき)さん

「LUTEA CAFÉ STAND」店長  

川棚温泉街の中で輝くような白い建物がひときわ目立つ「LUTEA CAFÉ STAND」。
遠くからお越しの方にも、ふらりと訪れる地域の方にも、変わらぬ笑顔で応対してくれる店長の磯部さんに、川棚温泉街でのお仕事についての思いをお聞きしました。

2023年春にオープンした「LUTEA CAFÉ STAND」は、大きな窓から暖かな陽が差し込む、とてもオシャレで可愛らしい雰囲気のお店です。
店長の磯部さんは、「焙煎仕立てのオリジナルブランド豆を新鮮な状態で提供しています」と、コーヒーへのこだわりを語ってくれました。

磯部さんは、開業前の半年間、下関市内の「SIMONS COFFEE」で、コーヒーについての“いろは”を学び、豆や機械についての知識を得てから、このお店を開きました。
開店にあたっては、「川棚の人たちに大変よくしてもらって、感謝しています」とのこと。
「例えば、隣接する『元祖瓦そば たかせ』さんからは、お客様駐車場を共有させていただいているし、瓦そば待ちの行列ができているときには当店に誘導してくれたり。とてもありがたいです!」と、垣根なく助け合い、親しみ合う川棚の地域性をとても喜んでくれているようです。

子どものころから活発で、人と接するのが好きだったという磯部さんは、以前、門司港レトロ地区のカフェに勤務。
当時はインバウンドのお客様が多く、そのおかげで今でも韓国語を少し話せるのだとか。

その後、下関市内で小児科の受付に転職。
「子どもも、お年寄りも好き」という磯部さんは、当初、受付の仕事を楽しんでいたそうです。
しかし、コロナ禍に見舞われた世の中は、誰も経験したことのない状況に陥り、その対応に追われる日々の中でも、やはり接客業の楽しさが忘れられず、川棚温泉街に新たなカフェを立ち上げる準備に加わることになったのです。

半年間に及んだ修行の後、念願の「LUTEA CAFÉ STAND」を開店。
アクセサリーなどの雑貨も取り扱う、誰でも気軽に立ち寄れる温かいカフェを、スタッフ3名で運営しています。

磯部さんは、“自分がされて嬉しいことをお客様にしてあげるよう心がけること”を、ご自身とスタッフに徹底。
「今働いてくれているスタッフは皆、気遣いができ、接客業に向いている子ばかり」と嬉しそうに語っておられました。

磯部さんは、「コーヒーをドリップしている時が、“無”の状態になれて好き。コーヒー豆がドリップ中のお湯を含んで綺麗に膨らむと、うまく淹れられたと思える」と、接客時以外でもやりがいや喜びを感じているようです。
「川棚は、空気も時間もゆっくり流れていて、人も穏やか。自然も豊かで、仕事中でも落ち着いた気持ちでいられるから、とても好き」なのだそう。

「温泉と瓦そばを中心に、もっともっと川棚を盛り上げていきたい」と、まちの美化活動やイベント活動にも積極的に参加しているとのことです。
「いつでも開いてる、いつでも立ち寄れるお店にしたいから、年中無休でやっています。子どもたちが放課後に来たりするんです。この店が、その子たちの記憶に残り、川棚での思い出の1ページになれるなら、こんなに嬉しいことはありません」と、礒部さん。

- 人が好き、コーヒーが好き、川棚が好き。-
磯部さんの、爽やかで温かいおもてなしの気持ちは、コーヒーを愛する大人だけではなく、地域の子どもたちの心にも届いているんですね。

インフォメーション

LUTEA CAFÉ STAND(ルテア カフェ スタンド)

下関市豊浦町大字川棚5258
冬 10:00~17:00 / 夏 11:00~18:00
年中無休
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