母から娘、そして孫へ。着物を通じて想いをつなぐ。
川棚エリア
きもの伸裳
川棚温泉街の中心地にある、静かな佇まいのお店。
北九州市小倉で紳士服販売をしていた店主が、地元の川棚で呉服屋を1995年(平成7年)に開業しました。
もともと店主のお祖⺟様が呉服店を営んでいたことも、開業のご縁となったそうです。
現在、お店を切り盛りしているのは、店主の奥様。
子どものころから自ら着付けをするほど着物が大好きだったそうで、川棚温泉街での開業がとても嬉しかったと言います。
着物といえば、⽇本古来の伝統文化。
かつては、嫁入り道具の必需品でもありました。
現在では、趣味で着る人や貸衣装店なども増えてきて、随分身近なものになりつつあります。
国家資格の一級着付技能士である奥様は、「親から子、子から孫に引き継がれてきた着物の中にある想いをつなぎ、生き返らせたい」、「今お持ちの着物を上手に活用してもらいたいし、そのためにもコーディネートなどについて、若い世代を中心にアドバイスしていきたい」と、着物に対する愛情と情熱を語ってくれました。
販売だけではなく、「着物のよろず相談処」として、お客様とのつながりを大切にしている「きもの伸裳」。
奥様の着物とお客様に対する誠実さ、真摯な姿勢が、取材の中でしっかりと伝わってきました。
染み抜きや仕立て直しなどは本場京都に依頼しています。 これまで培ってきた、腕のいい染み抜き職人や仕立て職人とのネットワークを活かして、お客様の着物を見事に生き返らせるお手伝いをしてくれます。